某アクティビティ顔文字さんところのてがろぐ更新履歴、やってみたいなーと思いつつ今のをいじくりまわしたら崩れるのでは…?と怯えるなどしている。
怯えるんですけどもやりてえよなァ!!!帰宅後やります。卓あるんで今日は寝ないっすよ!!
怯えるんですけどもやりてえよなァ!!!帰宅後やります。卓あるんで今日は寝ないっすよ!!
昨日の自分があまりに怠惰。なぜなら作業をせずに寝たからです。
寝落ち?とか疲れてたんだよ、とか雨だったからとか言ってもらえると思っているので先に言います。
私は!!!!気分が変わって疲れてもなければ体調悪くもねえのに寝ることを選びましたァ!!!!!!
御心配には及びません。まーーーーーーーじでやるやる詐欺をかましただけです。不調どころか絶好調でした。なんかご飯食べたら昨日という日に満足してしまった。ただそれだけです。
満足した状態で取る睡眠ってめっちゃ気持ちよくない???私は気持ちいいし気分もいい。
反省してマース。
寝落ち?とか疲れてたんだよ、とか雨だったからとか言ってもらえると思っているので先に言います。
私は!!!!気分が変わって疲れてもなければ体調悪くもねえのに寝ることを選びましたァ!!!!!!
御心配には及びません。まーーーーーーーじでやるやる詐欺をかましただけです。不調どころか絶好調でした。なんかご飯食べたら昨日という日に満足してしまった。ただそれだけです。
反省してマース。
雨〜〜〜ぬわわわわわ
CoC「シビュラ」現行未通過× 同卓は見てもいいけどここまで来たら最終日まで待った方がいい気がする。刀木の詳細とか諸々をコピペします。
刀木イヴリン。 29歳/女性/186㎝/72㎏ 12/25誕
イギリス人と日本人のハーフ。国際婚といえば聞こえはいいがただのできちゃった婚で生まれたために就学前には既に両親が家庭内別居状態になり、外聞も気にしなかったためネグレクトを受けていた上、真冬に色々暴言を吐かれた上家から放り出された。多分しばらくは一人で生きていたが、WSSの職員にでも拾われたんじゃなかろうか。その後はWSS経営の孤児院で暮らすも容姿のせいでいじめらている。少しでも認められたいと就職先をそのまま研究職としたが禍津國人を筆頭に優秀な研究員がいたため育ったものが劣等感。しがみつくように研究に没頭。その後目標であり嫉妬の対象だった禍津國人と交際を開始。正直なところ、恋というよりは取り入っておこうという打算と下心だったが思った以上に彼にのめり込み、振りだったはずなのに本気で惚れていた。後にこのことを本人に謝罪し改めて告白している。
まあまあ短気で何か言われるたび相手をじとりとにらみつけた上で、無言でうるせえ!と言わんばかりに成果を上げてきた。が、自己肯定感が消滅しており、自分なんかが、自分なんかよりと自分を卑下し周りを持ち上げる癖がついている。禍津國人と過ごしている間は多少ましになってはいたが基本的に全ての人間や存在よりも下だと考えているし、一生直らない考え方。
禍津國人が依代になった後は反骨精神すら折れて周りに言われるまま神官をしていた。時折國人を探してしまったりを繰り返したりもしている。最終的にオタクのような言動を取ることで「やっぱり刀木ではダメだった」とWSSの他職員から距離を取らせ、禍津に対しては「隠し事をしている」と思わせないように、また突き放してくれないかなという淡い気持ちを持ちながら演じていた。
11年間過ごしている間國人を恋しいと思う気持ちも止められなかった後悔も自分の罪だと思い外に出す事はしなかった。が、流石に禍津への恋慕している可能性を自覚しかけた時は首でも括ろうか本気で悩んでいた。地獄でしかなかったんじゃなかったかな。誰かに恋して愛せる時の幸せを知っていたから余計に。
本編中盤からキャラ変わったのは変わったというより元に戻りかけている、が近いかなと。ただ國人と禍津は別の存在だと吹っ切れたため以前よりマイルドではある。國人との交際時から結構年食ったしね。
以下イメソン
10回戦って9回負けても最後の1回で辛勝するタイプなので。
禍津國人に対しての感情はこれ。純粋に愛してはいなかったけど、大好きだったのは間違いなくて。
禍津との11年間。お願いだから放っておいてほしかった。
ぶっちゃけ禍津國人の性格がよくわからなかったので出すのを躊躇っていた。彼女の人格形成って禍津國人に依存しているところがあり、的外れ過ぎると作者に失礼なので…正直性格悪いかキツいと思ってる畳む
畳む
近いうちにいあきゃらと設定にも貼り付けておきます。
#CoC #シビュラ #ネタバレ #刀木イヴリン
刀木イヴリン。 29歳/女性/186㎝/72㎏ 12/25誕
イギリス人と日本人のハーフ。国際婚といえば聞こえはいいがただのできちゃった婚で生まれたために就学前には既に両親が家庭内別居状態になり、外聞も気にしなかったためネグレクトを受けていた上、真冬に色々暴言を吐かれた上家から放り出された。多分しばらくは一人で生きていたが、WSSの職員にでも拾われたんじゃなかろうか。その後はWSS経営の孤児院で暮らすも容姿のせいでいじめらている。少しでも認められたいと就職先をそのまま研究職としたが禍津國人を筆頭に優秀な研究員がいたため育ったものが劣等感。しがみつくように研究に没頭。その後目標であり嫉妬の対象だった禍津國人と交際を開始。正直なところ、恋というよりは取り入っておこうという打算と下心だったが思った以上に彼にのめり込み、振りだったはずなのに本気で惚れていた。後にこのことを本人に謝罪し改めて告白している。
まあまあ短気で何か言われるたび相手をじとりとにらみつけた上で、無言でうるせえ!と言わんばかりに成果を上げてきた。が、自己肯定感が消滅しており、自分なんかが、自分なんかよりと自分を卑下し周りを持ち上げる癖がついている。禍津國人と過ごしている間は多少ましになってはいたが基本的に全ての人間や存在よりも下だと考えているし、一生直らない考え方。
禍津國人が依代になった後は反骨精神すら折れて周りに言われるまま神官をしていた。時折國人を探してしまったりを繰り返したりもしている。最終的にオタクのような言動を取ることで「やっぱり刀木ではダメだった」とWSSの他職員から距離を取らせ、禍津に対しては「隠し事をしている」と思わせないように、また突き放してくれないかなという淡い気持ちを持ちながら演じていた。
11年間過ごしている間國人を恋しいと思う気持ちも止められなかった後悔も自分の罪だと思い外に出す事はしなかった。が、流石に禍津への恋慕している可能性を自覚しかけた時は首でも括ろうか本気で悩んでいた。地獄でしかなかったんじゃなかったかな。誰かに恋して愛せる時の幸せを知っていたから余計に。
本編中盤からキャラ変わったのは変わったというより元に戻りかけている、が近いかなと。ただ國人と禍津は別の存在だと吹っ切れたため以前よりマイルドではある。國人との交際時から結構年食ったしね。
以下イメソン
10回戦って9回負けても最後の1回で辛勝するタイプなので。
禍津國人に対しての感情はこれ。純粋に愛してはいなかったけど、大好きだったのは間違いなくて。
禍津との11年間。お願いだから放っておいてほしかった。
ぶっちゃけ禍津國人の性格がよくわからなかったので出すのを躊躇っていた。彼女の人格形成って禍津國人に依存しているところがあり、的外れ過ぎると作者に失礼なので…正直性格悪いかキツいと思ってる畳む
畳む
近いうちにいあきゃらと設定にも貼り付けておきます。
#CoC #シビュラ #ネタバレ #刀木イヴリン
落書き投稿、画像小さ目で修正してるけどこれくらいでいいな…の気持ち。これなら横に並べたりもできるし
追記
落書きのを全部小さくしてみた!いい感じ〜
クリックorタップしたら大きくなる、でいいんだよ。スクショ置き場とかネタバレ置き場もそういう風にしよう〜
追記
落書きのを全部小さくしてみた!いい感じ〜
クリックorタップしたら大きくなる、でいいんだよ。スクショ置き場とかネタバレ置き場もそういう風にしよう〜
私はあほなので二日間かけてクラフタージョブ4つとバトルジョブ1つをカンストさせました。
作業するって言った!!!!この蛸土日は作業と大掃除って言った!!!!!やってない!!!!!バカ!!!!!!!!!あほ!!!!!!!!!!
まあ休みの日の予定なんてね、卓以外は基本にゅるっと湧いて出るものですからね。このFF14の進捗は湧いて出たもの。ならばするしかなかろうよ。
所でこの土曜日ララフェルからメスッテになったんですけどやっぱりメスッテのモデリングはいいですね。なんぼでも眺められる。黒鼻ちゃんがあんなにかわいいぽやんとしか顔作れるなんておじさん知らなかったよ。個人的には上半身メスッテ下半身メスラシルエットララフェルだと思ってるので全部合体した種族来たら最高かあるいは混沌だと思うんですよね。嘘、混沌しかない。でもみたい、俺の欲張りセット。
そんな私の自機は本来アウラ・ゼラ男性なんですけども。あいつ今トラル大陸で酒飲み歩いてるから黄金中は行方不明になってるよ。国へ帰れ。
スクショは珍しく撮ったんですが上げるのを忘れているので今日忘れてなかったら上げますね。多分忘れますね…
日曜日の夜までひたすらレベリングした後にソードワールド2.5のキャラクリ回をしました。めちゃくちゃキャラクリ楽しいなソドワ。早くセッションしてみたい。できない間に何人増えるかな。
さて今夜はシビュラですよ。場合によっては今日が最終日ってマ?おそらく情緒が卓ロスで死にますので慰めてください。むせび泣きますよ!!!
作業するって言った!!!!この蛸土日は作業と大掃除って言った!!!!!やってない!!!!!バカ!!!!!!!!!あほ!!!!!!!!!!
まあ休みの日の予定なんてね、卓以外は基本にゅるっと湧いて出るものですからね。このFF14の進捗は湧いて出たもの。ならばするしかなかろうよ。
所でこの土曜日ララフェルからメスッテになったんですけどやっぱりメスッテのモデリングはいいですね。なんぼでも眺められる。黒鼻ちゃんがあんなにかわいいぽやんとしか顔作れるなんておじさん知らなかったよ。個人的には上半身メスッテ下半身メスラシルエットララフェルだと思ってるので全部合体した種族来たら最高かあるいは混沌だと思うんですよね。嘘、混沌しかない。でもみたい、俺の欲張りセット。
そんな私の自機は本来アウラ・ゼラ男性なんですけども。あいつ今トラル大陸で酒飲み歩いてるから黄金中は行方不明になってるよ。国へ帰れ。
スクショは珍しく撮ったんですが上げるのを忘れているので今日忘れてなかったら上げますね。多分忘れますね…
日曜日の夜までひたすらレベリングした後にソードワールド2.5のキャラクリ回をしました。めちゃくちゃキャラクリ楽しいなソドワ。早くセッションしてみたい。
さて今夜はシビュラですよ。場合によっては今日が最終日ってマ?おそらく情緒が卓ロスで死にますので慰めてください。むせび泣きますよ!!!
潮ッテオムニバス
どん、と全身に走る衝撃で意識が浮上する。次いでじんじんと響くような痛みが広がって身動きが取れなくなる。
(あれ?俺、センサー切ってたっけ?)
そもそも今どういう状況なんだ。
潮は困惑と共に目を開いた。……目を開いた?
潮は最新型のアンドロイドだ。状況を把握する際にはカメラが起動し、映像として周囲を捉えると同時に演算機能が稼働しデータとして物事を捉える。瞬きはするが所詮は人間としての模倣のため、する必要がない。
だから、本来何かを見るのに目を開くなんて行為はありえないのだ。それを己がやった事。周りを見ても状況がまるで分からない事。遮断出来ない痛みがあること。回るはずの思考が止まったままであること。その全てに潮は困惑した。
困惑したままだったから、眼前の驚異に意識が向かなった。本来、ありえない事なのに。
ぶん、と何かを振ったような音がして潮がそれに意識を向けた時には既にそれは振り下ろされようとしていた。
人間など優に超える巨躯は灰色で、極端に短い足とは対照的に振り上げられた腕はとても長い。頭の上に咲いている花の可憐さと、その顔に付いている牙の並んだ巨大な口がアンバランスで不気味さを強調していた。
それに向けられていたのは、明確な敵意で。
見上げたまま潮は固まった。何かしようと言う考えすら思いつけなかった。ああ、あれに打たれたら流石に壊れるな――そんなことを考えた。
振り下ろされた腕は、しかし身構える事すら出来なかった潮を襲うことはなかった。
ひらりと、視界に淡く桜色が靡く。
それと同時に灰色の巨躯がずしんと音を立てて地へ倒れ伏す。砂埃に咳き込んで、その事にまた困惑する。
「おにいさん〜大丈夫〜?」
そんな潮に、緊迫感も何も無い、間伸びた声がかけられた。
見れば、尻もちを付いている自分を見下ろすように少女が立っている。潮より随分小柄なその少女は、薄い桜色の変わったデザインの服を着ていた。先程見たのはこれか、と納得しながらも彼女を観察する。そして首をかしげるはめになった。
金髪に薄桃色のグラデーション。それだけ見ればそういうヘアカラーなのだろうかと思うだろう。事実潮も(人間とは事情は違うが)黒から紫という不思議な色合いの髪色をしている。だが、目を引いたのはそこではない。
本来人間の耳に当たる場所に、白い角が生えている。それだけではなく、同色の鱗が顔や手を覆っていた。更には腰くらいの場所からひょろりと鱗に覆われた尾が揺れていた。
更に両手で麗美な装飾の、しかしその体躯に対して大きすぎる斧を苦もなさげに持ち、不思議そうに潮を見ていた。
「? どうしたの〜?」
「あ、ああ。いや、何でもない」
流石に不躾に見過ぎたか。そう思って潮が目を逸らすと、少女は斧を背に背負いすいと手を差し出してきた。
「怪我とか大丈夫そうだねぇ。見えないところが痛かったら、アベルさんかフィオナさんに魔法で治してもらおっか。……でも、うーん。ちょっと埃っぽい? あっちに川があるから、そこで軽く顔とか洗ったほうがいいかも〜? 服もボロボロだし、イエロージャケットのおじさんたちに怪しまれちゃう」
なんだなんだ。知ってるけど普段聞かないような単語と全く知らない単語が同時に出てきたぞ。
目を白黒させる潮を、少女は問答無用で川へと引き摺っていった(比喩ではなく、本当に引きずられた)
*
がやがやと賑やかな、中世の日本を連想させるような都市内にある船着場に潮と少女はいた。
「……なあ、あの話って」
「うん〜。ウシオさん、私が拾ったから大事にするね〜」
「冗談じゃなかったかァ〜…」
にこにこと笑う少女に頭を抱える。ここに至るまで、あっという間だったというか長かったというか。何とも言えない気持ちになる。
まず、彼女の名前だがミツコと言うらしい。漢字は知らない、と言うよりわからない。漢字というものがあるのか、という問題まで遡る。と言うのも、話している内容はわかるし潮も当然の様に会話をしているのだが、あちこちにある看板を見ても知らない言語で書かれているのだ。それだけでかなり詰んでいる。
だが、それよりも潮を混乱の極みに突き落としたのは自分の状態だった。
まず、現在の潮はアンドロイドではない。それは痛覚がシャットアウトできないことと、ミツコに握られた手に彼女の手のひらにあるだろうマメの硬さと人肌が伝わって、ぞわりと何とも言えない感覚になったことで明確になった。そっと触れた自分の胸から響いた鼓動が決定的になり、今の潮は物ではなく人であると理解する。それだけならまだマシだったかもしれない。いや、マシではないのだが。
顔を洗って〜、とミツコに促されるまま近づいた川、その水面に映った自分の姿に絶句した。一応、人の形ではある。あるのだが、間違いなく余計なものがついていた。
ぴこぴこと、自分の頭で揺れる三角の細長い耳と、埃に塗れた毛長の尻尾。どちらも自分の感情で激しく蠢いている。と言うことは。
(……ねこじゃん!!!!)
猫人間になってしまったのだと自覚するには十分すぎる程の情報量で、演算機能のない頭はすぐにパンクした。固まった潮に、ミツコが不思議そうに覗き込んでくるのを視認して勢いよく彼女の肩を引っ掴む。結構乱暴だったのに彼女は微動だにしていなかったのが少し傷付いた。
「な、なあ!!ここってどこだ!?」
「ふぇ?ここ〜? えっとねえ、中央ラノシアだよ〜。オレンジが美味しいの〜」
「オレンジうまいのか。いいな……じゃなくて!!ラノシアってどこだ!?」
「??? ラノシアは、ラノシアだよ〜。あっちに行くとサマーフォード庄があって〜、あっちにいったらリムサ・ロミンサがあるの〜」
「さま…りむ……なんてなんて??」
「うんうん〜わかるよ〜リムサ・ロミンサって言いづらいし、覚えにくいよね〜。ラザハンとかウルダハみたいに、短くて覚えやすい名前にしたら良かったのにって思うよ〜」
ダメだ、会話の前提が噛み合ってない。はぁ、とため息をつきながら頭を抱えるとぐぅぅ、と音がする。発生源は潮の腹からだった。
「そうだ……腹って減るんだった……」
「大きな音だったねえ、お腹すいたの〜?」
「……多分」
そう答えた瞬間、視界がぐるりと回る。慌てるミツコの顔とどこか緊張感のない悲鳴にああ、俺って実は結構限界だったんだなぁと他人事のように考えて、そこで意識が途切れた。
*
潮が目を覚ましたのは、船の中だった。一瞬ここだどこ、と考えて自分が恐らく全く知らない場所に来たと言うことを思い出す。それはそれとしてなぜ船に? またしても変わった状況に困惑しているとすぐ近くにいたらしいミツコが顔の覗き込んできた。
「あ、おにいさん起きた〜。大丈夫〜?」
「あ、ああ……なあ、ここは? あの後どうなったんだ?」
「うん、その前におにいさんのお名前、知りたいな〜。呼び方わかんないんだもん」
「……悪い。本城潮だ」
「ホンジョウウシオ?ホンジョウさん?」
「潮でいい」
「ウシオさんが名前かぁ〜。なんだか、ドマの人みたいなお名前だねえ。私は、ミツコです。ミツコ・ハチヤ。お母さんがクガネ人で〜、お父さんがシャーレアン人の、デニールの遺烈郷生まれの遺烈郷育ちなの〜」
にこにことそう自己紹介をしてもらうものの、全く頭に入ってこない。それどころかまた知らない土地の話が出て目が回りそうになる。潮はそれらを聞くのを一旦やめて、今の状況だけをミツコに聞くことにした。
「みつこ、だな。で、今ってどうなってるんだ?」
「? どう?」
「ここ、船の中だよな?」
「ああ〜そうなの、そうなの!それお話しようと思っててぇ〜……その前にこれ、どうぞ〜」
「あ、どうも」
す、と差し出された串焼きを思わず手に取る。話を聞こうとすると「あの後二日間、寝てたんだよ〜。先に食べてね〜」と言われてしまってはそうするしかない。恐る恐る、串焼きを口にする。
最初に感じたのは旨味だった。何の肉かはわからないが、柔らかく焼き上げられたそれから肉汁が溢れ出しスパイスの香りと混ざって口いっぱいに広がる。暖かいのは彼女が気を遣ってできたてを用意してくれたからなのか温め直してくれたからなのか。そのまま崩れそうなトマトにもかぶりつけば熱されて増した甘みが口の中をリセットする。もう一つ赤いのはパプリカか。よく味わえば塩加減も程よく口の中からなくなってしまうのが勿体無い。
相方の作る料理もうまいと思っていたが、どうやら自分は今まで食事をちゃんとした意味で楽しめていなかったらしい。匂いという情報が追加されるだけでこうも化けるのかと感心した。
気がついたら二本あった串焼きはすぐになくなる。名残惜しそうな潮にミツコが小さく笑ったのが聞こえた。
「美味しかった?」
「……ああ、美味かった。ありがとう」
「よかったぁ〜、ウシオさんムーンキーパーだから好きかなぁと思って作ったの〜。確か、あなた達の伝統料理だって聞いたから〜」
「……そ、そうか……って、作った? 取ってきたじゃなくて??」
「そうなの〜。材料もあったしね〜。……あっ、そうそう。今だね〜。今はねえ、リムサ・ロミンサからクガネに向かってる船に乗ってるんだよ〜」
「……移動したのか」
「うん。アベルさんがねえ、ウシオさんに会いたいって言ってたから〜」
曰く、潮が気絶した後ミツコは彼女の属するグループの責任者に連絡を取ったらしい。その責任者がアベルという人物らしいことまでは理解した。
潮は自分の状況をミツコではなくアベルに話すと決める。彼女を信用できないわけではないのだが、いかんせん自分より子供なのだ。絵空事だと笑い飛ばされるなら理解はできるが鵜呑みにしてしまうと彼女のためにもならないだろう。ならば判断力がありそうな人に話をするべきだと、いつもより回らない頭でそうきめる。
そう決めた潮の耳に、ミツコのとんでもない言葉がとびこんできた。
「それでね〜、アベルさんに‘迷子拾ったの〜。飼ってい〜い〜?’って聞いたんだぁ。そしたらねえ、‘イイヨォ!!!’だってぇ! 良かったねえ〜。でもねえ、ルカさんが一回どんな人か見なきゃいけないから、連れてきてって言ってたの〜。会った日は経費で飲みや〜!って言ってた!」
「………」
……迷子は拾って飼うものじゃないだとか、そんな軽いノリで見ず知らずの男を連れ込む許可を出すなだとか、人をダシにして宴会するなだとか言いたいことが物凄くあるが、飲み込んでそうか、とだけ返す。
俺の判断、間違ってるかも。そんな一抹の不安を抱えながら二人を乗せた船は波に揺られていた。
*
クガネについてから、更に小舟に揺られる。そうしてたどりついたのはシロガネ冒険者住居区の小さな家だった。ミツコに手を引かれながらその建物へと入っていく。
「ただいま〜」
「あー!みっちゃんおかえり、おかえりー!」
「なっちゃんだぁ〜!ただいま〜、リュウさんと釣り、楽しかった〜?」
「楽しかったー!!あのねえ、めちゃくちゃでっっっっかいおしゃかなが……あれ? その人誰ー?」
「あ!そうだ! アベルさんいる?」
「いるよいるよー!下でお酒飲んでるよー」
「ありがと〜」
「どいたまして!」
ミツコと青髪の、自分と同じように耳と尾の生えた少女が楽しげに話しているのを聞きながら潮は俄かに顔を顰めた。来客があるのに酒を飲むのか、という呆れと果たしてそんな相手に荒唐無稽な話をしていいものか、と言う不安だ。
(……いつもなら、不安だったら感情切ってしまえるのにな)
少し不便に思いながらミツコに促されるまま建物の地下へと案内される。
さて、地下とは言うものの想像よりも何というか、ぬるい空気感が漂っていた。自分と同じ形の人や、明らかに頭身のおかしい小さな人、耳が尖った長身の人に最早獣に分類した方が良い人らしき存在が潮へ不躾に視線を投げかける。
そんな中、アベルという責任者の姿を捉えて思わず半歩ひいてしまった。
本棚の前に置かれた椅子にこしかけても潮の肩くらいの高さに頭がある。それだけで相当な巨躯を思わせた。
加えて潮を見る双眼は鮮やかな赤と、自分のメインボディと同じく白目の部分が黒い。客観的に見るとこうも不気味に感じるものなのかと思った。それに肌も髪も、抜けるように白い。光の加減では気味悪く映る。
更に、ミツコと同じ種類の人間なのだろう。彼にも角と鱗、尾が付いている。その色は肌色と対照的に真っ黒で照明を鈍く照らし返している。
「ウシオさん…で良いのか? アベル・ディアボロスだ。楽にしてくれ、面接とかそういう堅苦しいものではないから」
しかし聞こえてきた声が存外柔らかく穏やかで、潮は呆気にとられる。尻尾が動揺に反応してか、忙しなく揺れてしまう。その様子に苦笑しながら「見目はまあ、よく怖いと言われるから大丈夫だ」と彼は続けた。
「みっちゃんから大体のことは聞いた。何でも迷子だとか」
「……まあ、そう言う感じだな。……飼うって言われたんだが」
「あー……彼女、言葉の選びが独特だからな……保護したいって意味だったんだろう……多分」
「多分って……不安になるようなことを言わないでくれ」
「はは、すまない」
苦笑交じりにそう言ってくるアベルに潮は脱力した。なんと言うか、ペースが乱れるというか。けれどもこれはこれで悪くないような。
「所でウシオさんはどうしたいんだ? 元居た場所に戻りたいだろうが……住まいや自分の一族の事は何か話せるだろうか?」
「それは、そのだな……帰りたい場所はあるしどこかもわかるんだが…どうすればいいか検討もつかないんだ」
そこまで言って、潮は口籠った。どう切り出すべきか、そもそもこれをこの場で言っていいのか。人目もあるのに?
「ルカ」
「はいな。……ほーい全員仕事しいや~? ほれほれ、しゃきしゃき稼いで我らがマスターの酒代出したってや」
「は? ベルの酒代に消すくらいなら川に金捨てるわ」
「なんでェ!?!?」
部屋にいた人たちは、自分と同じ種族だろう訛りの強い男の発言に文句を言いつつ出ていく。人払いをしてくれたらしい。後には潮とアベル、訛りの強い男だけが残った。
「話を切って申し訳ない。人が多いと話しにくいかと勝手にしてしまったんだが」
「……いや、助かる。俺も人前でしていい話かどうか悩んだから」
「よかった。……ああ、彼はルカ・ミズミ。うちの経理件面白おじさんだ」
「紹介に預かりましたァ、面白おじさんことルカ・ミズミですゥ。よろしゅうね。あとベル坊話し終わったらど突かせろや」
「全力で迎え撃っていいか?」
「アホか。お前の全力とか俺消し飛ぶわボケ。……ほんでウシオはんですっけ? 事情、仔細伺ってもええやろか?」
アベルに言いたいことだけ言ったルカは潮に向き直る。色彩の異なる目が興味深そうに覗き込んできて居心地が悪い。
それでも、戻るためのきっかけでも掴めれば。そう思い潮は口を開く。
「俺もばからしいとは思うんだが、別の世界から来たっていう奴かもしれないんだ」
*
潮が一通り自分の身の上を語る。途中アンドロイドという存在についてルカがやたら食い気味に質問してきた以外は特に茶々を入れられず最後まで話し切った。
一息つくと、アベルは自分の顎を撫でながらルカを見る。彼は何を聞かれるのか察したのか、先ほどまでの気味悪い笑みを苦笑いに変えた。
「ルカ、今日ってじい様は?」
「ピクシー族にいたずらされてん。笑いながらあやつら全員一羽残らず羽毟ってやる言うて第一世界に飛んでったわ」
「何やってんだあのじじい!!」
いやほんと何やってんのあの人!! と頭を抱えて叫ぶアベルを見、きょとんとする潮にルカが肩をすくめる。
「結構な、君みたいなんが多いんよ、うち。更にそういうのに詳しい人がおるんやけど、今マジでしょーもない事情で留守にしとってなぁ」
「そ、そうなのか……? 珍しくないのか」
「いんや? 珍しいんは珍しいんよ。ただうちはそういうもんの遭遇率が異様に高いってだけや。ただ、ウシオはんみたいに元が機械やった存在は初めてやからなぁ」
「は、はぁ…」
「……詳しいわけではないんやけど、君、ニホンいう国はわかるん?」
「俺のいる国だ!」
知った単語に思わず食いついた潮にルカはそうかそうかぁ、とのんびり笑う。
「せやったら、いずれ戻れるやろ。どないなっとるかわからんけど、戻ったと思うたらこっちに帰ってきて~ってやつもおんねん。そことここ、壁のようなもんが緩いんやろうね」
「だったら、尚のこと早く戻りたい。残しておきたくない人がいるんだ」
「あんなぁ。世界超えるてひょんなことで出来てまう割に方法がまだ確立されとらんのやで? 焦って危険なことしてまうより少しでもええ方法選べるんやったら慌てんでええやろ」
「それは……そうだが」
「それになぁ。はよ戻りたいって思うくらいええ人おんねんやろ? 尚の事無事で帰らなあかん。その方法が今はのんびり構えるだけしかないなら、それでもええやん」
じい様帰ってくるまでのんびりここで過ごしてええと思うで? あの人おらんと俺らだけやとできることって限られとるし。
その言葉に何となく、目が覚めたような心地になった。
よくよく考えれば、元々そうだった。人間を守り手助けする側の存在だったから、自分の無事を顧みずとも、人間さえ生きていれば自分は直るのだから思考や演算に自分の安否をいれたことがなかったのだ。
そうだ。俺が壊れてたら伊智が悲しむ。いや、こちらでは『死ぬ』なんだろう。どちらにせよ、いい顔はしない。
「……で、ウシオさんはどうしたいんだ? 身元の保証が必要ならうちを利用してもらって構わない。みっちゃんが責任とって面倒見てくれるだろうし」
「冗談じゃなかったのか、それ」
「うちは元々こうだ。拾ってきたり、連れてきた奴が面倒をみる。俺が集まりの代表としてできるのは身元と、衣食住の約束だけだ」
「ちなみに、この世界のことを教えてもらえたりは」
「ああ、せやったらグブラ図書館かヌーメノン大書院連れてったるわ。俺本借りててん、ついでやし色々調べたらええ。元が機械なんやったら人間の生き方もようわからんのやろ?」
「……こちらの文字の読み書きが、できない。多分」
「「あぁ~」」
アベルとルカが口を揃えて苦笑いをする。聞けば、こちらに来た『同郷』たちも最初はそうだったという。その事情も含めて他のメンバーに口添えしてくれるとのことだった。
断る理由が、潮にはない。なのに、「助けてもらう」事実に対してこんなに後ろめたいのはアンドロイドの性なのだろうか。
潮がはっきり答えを出す前に、返事を待っていたアベルが口を開いた。
「……勿論、ただじゃない。同伴ありで、まだ大人だと認められていない子たちも働いているんだ。最低限の言語を覚えたら、この世界のことを学んでもらいながらウシオさんにも働いてもらう」
「……! それは、いい。こちらもその方がいい、というかただ助けてもらうのは嫌だ、俺は助ける側だから、だから、その……」
「なら問題ない。帰るまでは君のペースで、この世界で、沢山のことを聞いて、感じて、そのことに考えてながら生きてみればいいさ」
そして、少しだけ俺達の生きている世界を好きになってくれたら嬉しいと思う。
最後にグラスを傾けてから、柔く笑ってアベルは言った。
*
「あ!ウシオさん!」
地下から上がってきた潮にミツコが駆け寄っていく。
「ね、ね?アベルさん、ウシオさん飼っていい?」
開口一番あらゆる方面に誤解をうみそうな言葉を発したミツコにルカも潮もアベルも苦笑いする。
「みっちゃん、実は迷子は飼えないんだ。でもしばらくはここで一緒に過ごしてもらうことになったから、先輩として助けてあげて欲しい」
「え!? でもそれって、飼うってことだよね~?」
「いや、だから違」
「私ねえ、一度飼ってみたかったの~! おおきなねこちゃん!」
おおきなねこちゃん。総言い放ち眩しいまでの笑顔の彼女に、邪気はない。
その瞬間、これ本気だと潮の耳と尾が総毛立つ。アベルはミツコにニコラスと同種の匂いを嗅ぎつけた。ルカは半笑いでその光景を見ていた。
三者三様の有様にミツコは気付くことなくぎゅう、と潮の両手を握る。痛い。大変に痛い。
「大事にするねえ~。これからよろしくねぇ、ウシオさん~!」
「ア、アア、ウン、ハイ、ヨロシクオネガイシマス」
潮のカタコトの発言を鵜呑みにし、よ~しがんばるぞ~とミツコがそのまま手をぶんぶんと振る。
その様子をあまりに哀れに思ったのだろう。「ほんまやったらタダ働きなんぞごめんやねんけど…普通にかわいそうがすぎるんでなんかあったら言いや? 助けたるわ」とルカがこそりと耳打ちし、潮は勢いよく頷いた。こればかりはアンドロイドの性がどうこう言っていては、尊厳が破壊される気がしたので。
――そんな感じで、潮はミコッテ族としてしばらくそこで生きることになったのだった。畳む
#CoC #FF14 #本城潮 #クロスオーバー